過去の経験は、武勇伝にかえられる
同僚や後輩に自分の過去の経験を話すとき、成功した話も失敗した話も、なぜか武勇伝になる。
武勇伝ということは、当時は、失敗して落ち込んだことも、いまでは自慢話になっている。
今時点のあなたにとっては、武勇伝になっているのだから、過去に失敗はしていないということになる。
結論:失敗なんてない新しいことに挑戦しよう!
過去は武勇伝にかえられる
過去のことはいくらでも美談に変えられるし、話すときは必ず美談になる。
若かりし頃・・・トオイメ
上司「契約完了のために、ここに行って作業完了書にサインをもらって来て」と名刺を一枚渡された。
私「インドですやん、一人で?」
※海外の仕事をしていたので、海外に行くことに抵抗はなかったけど、一人で海外出張はしたことは、当時はまだなかった。
上司「モノは送ってあるので、設置して使えるようにして作業完了書にサインもらってきて、簡単だから」
私「名刺1枚でインドへ行けと?行けばいいんでしょ行けば!」
インドに着いてホテルまでは、問題はなく行けますよ。
翌日、タクシードライバーに名刺渡して、「ここに行って」
ドライバー「OK、OK!ここ知ってる」
ほっと安心したが、インドの洗礼である。インドのドライバーが都合よく知っているわけないよね。
なんだかんだで、数時間もかかって客先に着いた。
客「だれ?何しに来た?」
私は、まじか・・・話も通ってないじゃん・・・
かくかくしかじかって説明して、なんとか客先には招き入れられた。
客「モノは来たけど、日本人が来ないから設置して、もう使ってるよ」
私は、ラッキーと思った。設置してあるならサインもらって、どろんだ!
客「サインは出来ない!日本人は何も作業してくれなかった」
私「最終確認は、私がしますよ」といって、最終確認と微調整を行った。
客先は、サインはしてくれたが、モノを受領したというだけで、作業完了の文面とは違う内容になっていた。
日本に電話して文面の確認をしてもらったが、これでは契約成立しないから、作業が終わったの一文も欲しいとのこと。
私「かくかくしかじか、このままでは日本に帰れない・・・」
最終的には、客先が折れて文面を直してサインしてくれた。
日本「ありがとう、ついでにバンガロールに行ってきて!」
私は、まじか・・・バンガロールのどこへ行けばいいんだよ!?
同じインド国内って言ったって飛行機じゃなきゃ行けないし・・・
飛行機もホテルもこのインドで、自分で手配しないといけないし・・・
こんな、不毛な初インド出張だった。
当時は、一人だし、インドにも行ったことなかったし、ホントにイヤだった。
仕事が終わったと思ったら、バンガロールに行けと言われるし、ブラック企業だ!って当時ブラック企業という言葉はなかったけどね。
実際に、海外で仕事がうまくいかなくて、涙で枕を濡らしたこともあった。
英語もままならない若造だった。若かったから勢いで、出来たのかもしれないけどね。
当時は、本当にイヤだったし、つらかった。しかし、数十年経てば、武勇伝である。
こんな経験ができて良かったと思っている。
日本人でインドに行く人も少ないだろうし、インドに行っただけでも武勇伝になる。
※インドは、4回くらい渡航しましたけどね。
失敗なんてない
過去の出来事は、武勇伝になる。
武勇伝になった出来事は、そこから学んだものがある。そして、いまの自分が成型されている。
いまは、失敗したと思っているかもしれないが、数年後には必ず武勇伝になってかえってくる。
いまの自分から見れば、「失敗なんてない」ということだ。
まとめ
いま辛いことでも、数年後は、武勇伝になる。
私は、入社後すぐに海外出張生活で10年ほど、日本と海外を行ったり来たりしていた。
当時は、海外に行くのはイヤだった。就職して間もないので、学生気分で、学生の頃の友達ともっと遊びたかった。
海外で辛い思いもした。出張先は、二人とか、一人での作業が多かったので、わからないこともたくさんあった。
それでもやらなきゃ帰れないという強迫観念からなんでもやった。
メールもインターネットもなかったから、誰も助けてくれない、信じられるのは、自分だけだった。
当時は辛いことばかりだったが、いまはいい経験をさせてもらった、人生の武勇伝が増えたとほくそえんでいる。
失敗なんてない、新しいことに挑戦しよう!