超訳ニーチェの言葉がエッセンシャル版で、文庫本になったので読んでみた。
50代になって、思考停止のサラリーマンを続けていると頭が固くなってくるのだろうか?
あまりニーチェの言葉も響かないなぁ
エッセンシャル版とはいえ、190の名言があるのですから響かないことはないけれど、心に刺さる言葉は、思ったより少なかったかなという印象でした。
もっと、若い人が読めば、ズブズブ刺さる言葉ではないでしょうか。
超訳ニーチェの言葉 エッセンシャル版
超訳ニーチェの言葉 エッセンシャル版は、ニーチェの著書から名言を切り取り、ズバッと解説している本です。
だから「ニーチェの言葉」はニーチェ著ではなく、ニーチェの切り取り版であるのですよ。
名言を切り取って、その真意を解説しているので、非常に読みやすく、やましい心に刺さる本です。
読む人の年齢、そのときの環境、体調なので、心に刺さる名言は違うと思います。
190の名言が載っているので、心に刺さらない文章は必ずあります。
001.初めの一歩は自分への尊敬から
「初めの一歩は自分への尊敬から」で始まっています。自己肯定に関する名言です。
自分はたいしたことがない人間だなんて思ってはならない。まだ何もしていない自分を、まだ実績のない自分を、人間として尊敬するんだ。
自分を尊敬すれば、悪いことなんてできなくなる。人間として軽蔑されるような行為をしなくなるものだ。
そういうふうに生き方が変わって、理想に近い自分、他の人も見習いたくなるような人間になっていくことができる。
190.自分しか証人のいない試練
最後は、「自分しか証人のいない試練」で終わっております。
自分を試練にかけよう、人知れず、自分しか証人のいない試練に。
そして多くの試練に打ち勝ったとき、自分で自分を見直し、自分が気高い存在であることがわかったとき、人間は本当の自尊心を持つことができる。このことは、強大な自信を与えてくれる。それが自分への褒美となるのだ。
どうですか?2つしか紹介していないですが、読みたくなってきましたか?
168.徹底的に体験しよう
これは、私の心に刺さった名言です。
心に刺さったというか、共感した名言です。
勉強をして本を読むだけで賢くなれはしない。さまざまな体験をすることで人は賢くなる。
これは自分が今までに、さまざまな体験をしてきたからこそ共感できる名言です。
もちろん、勉強したり本を読むことは大切です。
勉強や本で共感したり興味を持ったことは、ぜひ体験をして欲しいと思います。
私も若い頃は、ニュータイプと呼ばれて、今の若者と同じように尖った若者でした。
それでも、いやいや業務命令に従い、海外出張に行ったり、理不尽なこともやらされたりしました。
しかし、それらは、すべて体験で、体で学んだことです。
体験するからこそ、理不尽だとわかるし、海外に行ったからこそ、グローバルの大切さ、英語の勉強しなきゃなどがわかったわけです。
その体験をもとに次の勉強に役立てたり、次の体験につなげることができたのです。
「ニーチェの言葉」の原本
ニーチェの著書を簡単に紹介していきます。
「人間的な、あまりに人間的な」
「曙光」
「力への意志」
「悦ばしき知識」
「ショウベンハウアー」
「善悪の彼岸」
「さまざまな意見と箴言」
「漂泊者とその影」
この中から名言を切り取って「ニーチェの言葉」ができてます。
ニーチェというと哲学者ですし、本も難しい。
哲学者の言い回しなんて、難しくて理解できないと思うじゃないですか?
それを読みやすい表現で解説しているのが、「ニーチェの言葉」です。
まとめ
「ニーチェの言葉」少し難しいかもしれません。
しかし、読みやすくまとめられています。
190の名言が載っているので、必ず心に刺さる名言はあります。
超訳ニーチェの言葉エッセンシャル版は、文庫本ですし、安いです。
1冊手元に置いておいて、人生の苦境に立ったときに読んでみてはいかがでしょうか。
あなたに救いの手を必ずさしのべてくれます。
最後に
理想や夢を捨てない
理想を捨てるな、自分の魂の中にいる英雄を捨てるな。
誰でも高みを目指している。理想や夢を持っている。それが過去のことだったと、青春の頃だったと、なつかしむようになってはいけない。今でも自分を高くすることをあきらめてはならない。
いつの間にか理想や夢を捨ててしまったりすると、理想や夢を口にする他人や若者を嘲笑する心根を持つようになってしまう。
ニーチェの言葉より